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Project Story 01新時代を見据え、欧州の電池業界にゼロから挑戦新時代を見据え、欧州の電池業界にゼロから挑戦

N.S 2005年中途入社

管理職
電池・電子部品グループ/グループ長

D.K 2004年入社

管理職
電池・電子部品グループ 電池チーム/チーム長

N.S 2005年中途入社

管理職
電池・電子部品グループ/グループ長

D.K 2004年入社

管理職
電池・電子部品グループ 電池チーム/チーム長

INTRODUCTION

住商メタレックスは車載用二次電池の素材・部材から二次電池製品までトータルに提供し「電池のことならメタレックス」と言われるまでに成長。長年蓄積してきたこのノウハウを生かし、欧州という新たな市場へ参入した。この新プロジェクトに取り組む2人に、参入の背景とその優位性について話を伺った。

二次電池先進国・日本で
黎明期から事業に参画

使い終わった後、充電すると再び使用できる二次電池。その代表的なものの一つがリチウムイオン二次電池だ。大容量の電力を蓄えることができ、携帯電話やパソコン、EV(電気自動車)をはじめとする車載用途まで、幅広く使用されている。

「リチウムイオン二次電池が商業生産されるようになって約20数年の歴史がありますが、当社の電池関連ビジネスは黎明期から歴史があります」。そう話すのは、電池・電子部品グループの電池チームでチーム長を務めるD.Kさん。「本チームは大阪を拠点とし、電池ビジネスを追いかける組織。当社が非鉄の専門商社から始まった背景もあり、アルミや銅などの金属製品に強みを持ちますが、その他リチウムイオン二次電池に特化した専用部材や製造設備などOne-Stop-Shopを提供できる体制で拡販しています。僕はプレイングマネジャーという立場で担当業務を持ちながらチーム全般の業務運営を担います」とチームの役割と自らの立ち位置を説明する。

この電池チームを含めたグループ全体を取りまとめるのがN.Sさんだ。「グループ全体のビジョンや戦略、そして重点的に取り組むプロジェクトの中核を担っています。今回、私はD.KさんとともにEV(電気自動車)に使用されるリチウムイオン電池のスタートアップ企業へ出資し、欧州市場へ参入するというプロジェクトに取り組みました」。

スタートアップ企業の
二次電池事業を
ゼロからサポート

「世界的に脱炭素がトレンドとなり、2050年までにEU域内の温室効果ガス排出をゼロにする『欧州グリーンディール』を最優先政策として掲げる欧州市場は、ガソリン車からEV・PHEV・HEVへのシフトが急速に進んでいます。その重要部品であるリチウムイオン二次電池(LIB)の市場はさらなる拡大が見込まれていることからマーケティングを積極的に展開し、このたびノルウェーのFreyr(フレイル)社とのご縁をいただいたのです」と、N.Sさんはプロジェクトの背景を語る。ポイントは「スタートアップ企業」であること。既存LIBメーカーのサプライチェーンはすでに決まっているため、ゼロから電池ビジネス事業を立ち上げる企業に照準を定めたという。

Freyr社とのコミュニケーションが始まったのは2019年の夏から。N.Sさんが単独でノルウェーで経営陣と面会し、事業紹介やヒアリングを開始した。「彼らが目指す理念やビジョンが当社の領域やビジョンとマッチしました。綿密にコミュニケーションを取り、関係を深めていきました」。D.Kさんがこのプロジェクトに本格的に加わったのは、最初のコンタクトから半年後の2020年の初頭ごろ。「Freyr社は一大バッテリープラントをつくるという野望があり、このプロジェクトを基軸として会社を成長させようとしていました。当社はその会社の株式を一部取得する形で参画し、サプライチェーンの構築を通じてサポートします。ノルウェーは水力由来のクリーンで安価な電力が得られるため、電力多消費型産業には向いている素地があります」と明かす。

明るく前向きに取り組み、
最後まで諦めない精神の大切さ

N.Sさんによると、本プロジェクトはこれまでのキャリアの中でも特異な取り組みという。「スタートアップの製造事業は、技術などの武器がすでにあり、足りないものを揃えていくことが多い中、Freyr社は何にもないところから始めているので、私にとって初めての経験でした」。道のりは平坦なものではなかったといいます。「提携先探しで苦労するといった場面に直面し、悔しい思いをすることもありました。驚いたのは、Freyr社の経営陣が決して下を向かなかったこと。絶対に何とかするという彼らの強い気持ち・気概と、明るく前向きに、最後まであきらめないという私の信条が相まって、いくつかの困難を乗り越えることができました。次から次に課題が出てくるので息つく間もないですが」と振り返る。現在は技術提携やサプライチェーンの構築を進めながら、2022年以降の電池生産開始と生産の拡大を目指すという。

「我々の提供するサービスが、彼らに価値を提供し続けることができるのかどうかはこれからの取り組み次第です。共通の利益につながらなければいけないこともあり、常に危機感を持ちながら進めています」とD.Kさんは表情を引き締めた。

次の時代を生きるために
グループ一丸で新しい
取り組みを

Freyr社に止まらず、他の企業への動きも活発化しているという。「アジアおよび欧州への市場開拓を進めています。自動車業界は100年に一度の大変革の時代。世の中の変化のスピードは早く、常に自らのアンテナを高くする必要がありますが、グローバル経済を体感できており、充足感とやりがいを感じています。これからも人と仕事に誠実に向き合い、懸命に取り組んでいきたいですね」と話すD.Kさん。N.Sさんは「私には『仕事の基本はチームワーク』という考えがあります。D.Kさんともう一人のチーム長は優秀で信頼していて、これからも悩みを共有しながら新しい挑戦を重ねていけたらと思います」と語ってくれた。

Freyr社との取り組みはまだ第一歩といい、各国の市場において事業を創出していきたいと今後の展望を明かすN.SさんとD.Kさん。将来の壮大な目標に向けた二人の取り組みに、今後も目が離せない。

INTRODUCTION

住商メタレックスは車載用二次電池の素材・部材から二次電池製品までトータルに提供し「電池のことならメタレックス」と言われるまでに成長。長年蓄積してきたこのノウハウを生かし、欧州という新たな市場へ参入した。この新プロジェクトに取り組む2人に、参入の背景とその優位性について話を伺った。

二次電池先進国・日本で
黎明期から事業に参画

使い終わった後、充電すると再び使用できる二次電池。その代表的なものの一つがリチウムイオン二次電池だ。大容量の電力を蓄えることができ、携帯電話やパソコン、EV(電気自動車)をはじめとする車載用途まで、幅広く使用されている。

「リチウムイオン二次電池が商業生産されるようになって約20数年の歴史がありますが、当社の電池関連ビジネスは黎明期から歴史があります」。そう話すのは、電池・電子部品グループの電池チームでチーム長を務めるD.Kさん。「本チームは大阪を拠点とし、電池ビジネスを追いかける組織。当社が非鉄の専門商社から始まった背景もあり、アルミや銅などの金属製品に強みを持ちますが、その他リチウムイオン二次電池に特化した専用部材や製造設備などOne-Stop-Shopを提供できる体制で拡販しています。僕はプレイングマネジャーという立場で担当業務を持ちながらチーム全般の業務運営を担います」とチームの役割と自らの立ち位置を説明する。

この電池チームを含めたグループ全体を取りまとめるのがN.Sさんだ。「グループ全体のビジョンや戦略、そして重点的に取り組むプロジェクトの中核を担っています。今回、私はD.KさんとともにEV(電気自動車)に使用されるリチウムイオン電池のスタートアップ企業へ出資し、欧州市場へ参入するというプロジェクトに取り組みました」。

スタートアップ企業の
二次電池事業を
ゼロからサポート

「世界的に脱炭素がトレンドとなり、2050年までにEU域内の温室効果ガス排出をゼロにする『欧州グリーンディール』を最優先政策として掲げる欧州市場は、ガソリン車からEV・PHEV・HEVへのシフトが急速に進んでいます。その重要部品であるリチウムイオン二次電池(LIB)の市場はさらなる拡大が見込まれていることからマーケティングを積極的に展開し、このたびノルウェーのFreyr(フレイル)社とのご縁をいただいたのです」と、N.Sさんはプロジェクトの背景を語る。ポイントは「スタートアップ企業」であること。既存LIBメーカーのサプライチェーンはすでに決まっているため、ゼロから電池ビジネス事業を立ち上げる企業に照準を定めたという。

Freyr社とのコミュニケーションが始まったのは2019年の夏から。N.Sさんが単独でノルウェーで経営陣と面会し、事業紹介やヒアリングを開始した。「彼らが目指す理念やビジョンが当社の領域やビジョンとマッチしました。綿密にコミュニケーションを取り、関係を深めていきました」。D.Kさんがこのプロジェクトに本格的に加わったのは、最初のコンタクトから半年後の2020年の初頭ごろ。「Freyr社は一大バッテリープラントをつくるという野望があり、このプロジェクトを基軸として会社を成長させようとしていました。当社はその会社の株式を一部取得する形で参画し、サプライチェーンの構築を通じてサポートします。ノルウェーは水力由来のクリーンで安価な電力が得られるため、電力多消費型産業には向いている素地があります」と明かす。

明るく前向きに取り組み、
最後まで諦めない
精神の大切さ

N.Sさんによると、本プロジェクトはこれまでのキャリアの中でも特異な取り組みという。「スタートアップの製造事業は、技術などの武器がすでにあり、足りないものを揃えていくことが多い中、Freyr社は何にもないところから始めているので、私にとって初めての経験でした」。道のりは平坦なものではなかったといいます。「提携先探しで苦労するといった場面に直面し、悔しい思いをすることもありました。驚いたのは、Freyr社の経営陣が決して下を向かなかったこと。絶対に何とかするという彼らの強い気持ち・気概と、明るく前向きに、最後まであきらめないという私の信条が相まって、いくつかの困難を乗り越えることができました。次から次に課題が出てくるので息つく間もないですが」と振り返る。現在は技術提携やサプライチェーンの構築を進めながら、2022年以降の電池生産開始と生産の拡大を目指すという。

「我々の提供するサービスが、彼らに価値を提供し続けることができるのかどうかはこれからの取り組み次第です。共通の利益につながらなければいけないこともあり、常に危機感を持ちながら進めています」とD.Kさんは表情を引き締めた。

次の時代を生きるために
グループ一丸で新しい
取り組みを

Freyr社に止まらず、他の企業への動きも活発化しているという。「アジアおよび欧州への市場開拓を進めています。自動車業界は100年に一度の大変革の時代。世の中の変化のスピードは早く、常に自らのアンテナを高くする必要がありますが、グローバル経済を体感できており、充足感とやりがいを感じています。これからも人と仕事に誠実に向き合い、懸命に取り組んでいきたいですね」と話すD.Kさん。N.Sさんは「私には『仕事の基本はチームワーク』という考えがあります。D.Kさんともう一人のチーム長は優秀で信頼していて、これからも悩みを共有しながら新しい挑戦を重ねていけたらと思います」と語ってくれた。

Freyr社との取り組みはまだ第一歩といい、各国の市場において事業を創出していきたいと今後の展望を明かすN.SさんとD.Kさん。将来の壮大な目標に向けた二人の取り組みに、今後も目が離せない。

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